春休みはなかなか遊びに行くところもなくて,外出も憚られる昨今ですが,家にいて暇な時間を持て余すものもったいないので宿題を出します. q=2はイジング模型で計算をしたことはあるはず.その一般化になっています.答えはのちほど. サッカー好きな少年少女は本田選手の宿題を.統計力学を勉強した大学生は上を.
Read Moreてれわーく
大学が一番忙しいのは1・2月と認識していても,いつもうまく回せていない...前回の更新から軽く二ヶ月が経過.その間にいろんなことが起きています.それに大変な事態を招いている新型コロナウィスルの感染の影響は全くの想定外です.学会や研究会は軒並み中止になっています.感染が広がらないことを願うばかりです. SIRモデルなど現実からおおよそ乖離したモデルの果たす(果たした)役割は何かを考えてしまいます.楽観も悲観もなく冷静な立場でです. さて研究室の活動もテレワークに移行しています.理論の研究室なので,必ずしもオフィスに出なくても可能ですが,やはり議論をしないで一人で研究を続けることは孤高の天才でない限りはなかなか難しいです.今日(2020.3.4)は毎週の定例会をネット会議で実施しました.徐々に慣れてくるのかなとは思います.一人でないことを確認する程度です.普段の議論では意識していなかったのですが,それほど「顔」を直視して議論しているわけではないのですよね.でも,画面には顔しか写っていなかったりします.やや照れるのですよね.でも仕事するんですよね... 今日はオチも何もな...
Read More忘年会2019
12月20日に研究室で忘年会をしました.ちょっと普通の研究室っぽい感じです.でも,写真を撮り忘れたのでエビデンスはありません. まだ来週に通常定例会はありますが,2019年が終わりそうです.今年もあっという間だった.修士課程一年生が三人やってきて,それぞれに新しいテーマに取り組んでいます.他の院生も含めて,私が一人だと絶対にやらないテーマ,だけど非自明で何が出てくるかワクワクするような問題に取り組んでいます.来年の収穫が楽しみです.
Read MoreM1の中西くんがソフトマター研究会で発表
M1の中西くんがソフトマター研究会でポスター発表をしてきました. 中西 亮 「Ginzburg-Landau モデルの非平衡下のパーコレーション転移」
Read More長野くんがIBIS2019でポスター発表
M2の長野くんがIBIS2019でポスター発表しました. 長野 泰志 , 中西 (大野) 義典 , 福島 孝治パーセプトロンにおける誤り訂正能力の統計力学的解析 私も講演してきました. 助教の中西さんはプログラム委員として活躍して,企画セッションのオープニングも努めました. そう,私は研究室の主宰の立場を利用して,猛烈にプレッシャーをかけてまくって,忖度させまくって講演をねじ込んだのでした.
Read More長野くんと吉山くんが研究会で発表
中国で開かれた統計物理学の研究会 The 5th East Asia Joint Seminars On Statistical Physics にて,長野くんと吉山くんが発表しました. 長野くん:Error Correction in Perceptron Learning With Noise吉山くん:Application of Tensor Renormalization Group to a Lattice Glass Model この会議は統計物理学にフォーカスし,二年に一度くらいのペースで東アジアの国で開催されています.私も京都のときに参加しました.韓国のときにも言った気がしてましたが,それは別の会議でした...今回はZhouさんがとりまとめだったこともあり,参加したかったのですが,私は不参加でした.学期も始まっているし...二人は楽しかったみたいです.
Read More今年も高校生理科研究発表会へ
千葉大学主催の高校生理科研究発表会は今年で13回.今年も審査に行ってきた.日本物理学会にも高校生の研究発表機会としてJrセッションがあるが,どうも話を聞くと千葉大学で物理学会があったときに千葉大が中心になってJrセッションをはじめたらしいです.確かに形式が似ている. 審査する数件の発表は聞いて,そのレポートを書いた後は,時間の限り発表を聞いて回った.高校生の発表への対応はいろいろと難しいこともあるが,結局は研究室の定例会での院生とのやりとりとあまり変わらない.思ったことと思いついたことはできるだけそのまま伝える.容赦はしないし,出し惜しみもしない.後者は教育的にはどうかなぁと思うこともあるかもしれないけど,こっちが思いついたことを黙っているのはどんな意味でも健全ではないし. 前半の最後で自分の審査外の発表を聞いたときことである.相変わらず誤差棒のないデータを見せられて主張どうこうのへったくれもないなーと,しかも,グラフのマーカーが◇マークに髭が生えててセンスないなーとも思っていた.ところが... 「これって何回測定したの?」「60回です.その平均値をプロットしていま...
Read More日本物理学会2019年秋季大会に参加
岐阜大学で行われた物理学会の年会に参加してきました.岐阜大学での物理学会は私が大学院生になる直前にあったようなので,ほぼ30年近くぶりです. 今回の学会では研究室のメンバーが発表しました. 吉山幸太:テンソルくりこみ群によるスピングラス系の計算手法の模索長野泰志:パーセプトロンのBayes学習におけるノイズあり教師の誤り訂正福島孝治:ポピュレーションアニーリングによる回帰モデル解析安倍雅史:生成物時間分析実験データのベイズ推論による解析 以前に書いてたような学会レポートを書くかどうか迷い中です...
Read MoreCECAMでの研究会に行ってきた

今回初めて原子・分子シミュレーションのヨーロッパのセンターであるCECAMを訪問.主にはMDが主体なのだろうが,今回はモンテカルロ法の研究会で,研究会のテーマは, New methods in Monte Carlo simulations: parallel, adaptive, irreversible である.特に,population annealing(PA)と呼ばれる伊庭さん@統計数理研究所と2003年に提案した方法が最近ちょっと盛り上がってきて,それを精力的に使っているグループが集結することになった.私が10年以上さぼっていた間に方法論の細かいが大事な部分は進歩していて,並列計算に関する知見は高まったように思われる.例えば,有効粒子サイズの評価やadaptiveな温度ステップの調整である.我々も超並列計算でデータ科学をまじめにやるならPAだろうと思うに至って,ここに戻ってきたわけで,しっかりとそこには追いつきたいところである. さて,先月のサンタフェ(SFI)での会議はHotであったのに対して,今回の会議は「熱い」という印象を強く持った.この差をうまく...
Read More中西さんの共同研究がプレスリリース
単結晶のX線構造解析の解析時間を大幅に短縮する方法に関する研究がプレスリリースされました. 東京大学のページJSTのページ 「熟練の研究者の「勘と経験」を誰でも簡単に再現」 これがプレスリリースの見出しです.最近なら「機械学習により熟練研究者のより1000倍加速」とか言うところでしょうが,そうでないところか,機械学習の「機」の字も出てこないです.ちゃんとした統計科学と物質科学の融合の成果との意識と本気度を感じます.あっ,私は共同研究ではないので,かなり客観的な他人事コメントになっていますね.(文責:福島)
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