中国で開かれた統計物理学の研究会 The 5th East Asia Joint Seminars On Statistical Physics にて,長野くんと吉山くんが発表しました. 長野くん:Error Correction in Perceptron Learning With Noise吉山くん:Application of Tensor Renormalization Group to a Lattice Glass Model この会議は統計物理学にフォーカスし,二年に一度くらいのペースで東アジアの国で開催されています.私も京都のときに参加しました.韓国のときにも言った気がしてましたが,それは別の会議でした...今回はZhouさんがとりまとめだったこともあり,参加したかったのですが,私は不参加でした.学期も始まっているし...二人は楽しかったみたいです.
Read More研究発表
中西さんの共同研究がプレスリリース
単結晶のX線構造解析の解析時間を大幅に短縮する方法に関する研究がプレスリリースされました. 東京大学のページJSTのページ 「熟練の研究者の「勘と経験」を誰でも簡単に再現」 これがプレスリリースの見出しです.最近なら「機械学習により熟練研究者のより1000倍加速」とか言うところでしょうが,そうでないところか,機械学習の「機」の字も出てこないです.ちゃんとした統計科学と物質科学の融合の成果との意識と本気度を感じます.あっ,私は共同研究ではないので,かなり客観的な他人事コメントになっていますね.(文責:福島)
Read More中西さんの解説記事が「固体物理」に掲載
トピックス走査トンネル分光法の圧縮センシング―計測の効率に関する限界と可能性― 「固体物理」に走査トンネル分光法への圧縮センシングの適用と関連した圧縮センシングの成否に関する実験方法の解説記事が「トピックス」として掲載されています.イントロダクションには機械学習の考え方が丁寧に書かれています.キラキラワードはでてこないので,それは期待しないでください.若い研究者や実験研究者に読んでいただけると幸いです.
Read More高橋惇くんの論文が公開!
NP困難問題の量子アニーリング系の相転移 高橋惇くん(現中国科学院)との共同研究の論文がJournal of Statistical Mechanics: Theory and Experimentに掲載されました: Phase transitions in quantum annealing of an NP-hard problem detected by fidelity susceptibility Jun Takahashi and Koji HukushimaJ. Stat. Mech. (2019) 043102DOI: https://doi.org/10.1088/1742-5468/ab0819 量子アニーリングの研究など一生しないと思っていたのです.門脇さんの博士時代の研究はリアルタイムで見ていて,触手が伸びなかった.説明できないもやもやした感じがあったが,基本的に触手が伸びないということは面白くないと思っていたということです.それが,一変したのは高橋くんがいろいろ考えてたからで,この研究は面白い. ...
Read More日本物理学会第74回大会に参加
九州大学であった物理学会で発表 吉山くん:テンソルくりこみ群の格子ガラス模型への応用安倍くん:レプリカ交換モンテカルロ法による生成物時間分析データの解析長野くん:パーセプトロン学習におけるノイズあり教師の誤り訂正中西さん:交差検証誤差の度数分布解析 それから,共同研究している産総研の佐藤さんの発表「Bayes最適化を用いた結晶構造探索の効率と記述子のパラメータ」がありました.
Read More応用物理学会で中西さんが招待講演
2019年応用物理学会春季学術講演会薄膜・表面分科企画シンポジウム「陽電子回折による表面科学の新展開と高速化データ駆動科学」にて中西さんが招待講演を行います.2019年3月9日 東京工業大学大岡山キャンパス
Read More西川くんの論文公開
二次元スキルミオン固体の融解相転移 西川宜彦くんとKrauthさんとの共同研究の論文がPhysical Review Bに掲載されました: Solid-liquid transition of skyrmions in a two-dimensional chiral magnet Yoshihiko Nishikawa, Koji Hukushima, and Werner KrauthPhys. Rev. B 99, 064435 スキルミオンは相互作用と磁場との競合により生じるトポロジカルな励起である.実験的にも観測されていて,特に二次元薄膜系では温度ー磁場相図の広い領域で安定に存在することが知られている.そのスキルミオンは寿命が長く,粒子のようにみなせる.そのスキルミオンは絶対零度では三角格子の結晶を構成する.温度を十分高くするとスキルミオンは崩壊するが,それまでの中間の温度ではスキルミオンは結晶ではなく個別にフラフラと動き回り,液体のようにみえる.ということは,結晶状態から温度を上げると,固体ー液体の融解転移が起きると思われる. ...
Read More中西さんの論文公開
圧縮センシングの成功と失敗を判定する方法に関する論文 Data-driven diagnosis for compressed sensing with cross validationYoshinori Nakanishi-Ohno and Koji HukushimaPhys. Rev. E 98, 052120DOI: 10.1103/physreve.98.052120 解説をいまから書く
Read More水野くんの論文公開!
非断熱光解離ダイナミクスにみられるベキ緩和 水野くんとの共同研究の論文が,Journal of Chemical Physicsに掲載されました: Power-law decay in the nonadiabatic photodissociation dynamics of alkali halides due to quantum wavepacket interference,Yuta Mizuno and Koji HukushimaJ. Chem. Phys. 149, 174313 (2018); https://doi.org/10.1063/1.5048957
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