忘年会2019

12月20日に研究室で忘年会をしました.ちょっと普通の研究室っぽい感じです.でも,写真を撮り忘れたのでエビデンスはありません. まだ来週に通常定例会はありますが,2019年が終わりそうです.今年もあっという間だった.修士課程一年生が三人やってきて,それぞれに新しいテーマに取り組んでいます.他の院生も含めて,私が一人だと絶対にやらないテーマ,だけど非自明で何が出てくるかワクワクするような問題に取り組んでいます.来年の収穫が楽しみです.
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長野くんがIBIS2019でポスター発表

M2の長野くんがIBIS2019でポスター発表しました. 長野 泰志 , 中西 (大野) 義典 , 福島 孝治パーセプトロンにおける誤り訂正能力の統計力学的解析 私も講演してきました. 助教の中西さんはプログラム委員として活躍して,企画セッションのオープニングも努めました. そう,私は研究室の主宰の立場を利用して,猛烈にプレッシャーをかけてまくって,忖度させまくって講演をねじ込んだのでした.
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長野くんと吉山くんが研究会で発表

中国で開かれた統計物理学の研究会 The 5th East Asia Joint Seminars On Statistical Physics にて,長野くんと吉山くんが発表しました. 長野くん:Error Correction in Perceptron Learning With Noise吉山くん:Application of Tensor Renormalization Group to a Lattice Glass Model この会議は統計物理学にフォーカスし,二年に一度くらいのペースで東アジアの国で開催されています.私も京都のときに参加しました.韓国のときにも言った気がしてましたが,それは別の会議でした...今回はZhouさんがとりまとめだったこともあり,参加したかったのですが,私は不参加でした.学期も始まっているし...二人は楽しかったみたいです.
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今年も高校生理科研究発表会へ

千葉大学主催の高校生理科研究発表会は今年で13回.今年も審査に行ってきた.日本物理学会にも高校生の研究発表機会としてJrセッションがあるが,どうも話を聞くと千葉大学で物理学会があったときに千葉大が中心になってJrセッションをはじめたらしいです.確かに形式が似ている. 審査する数件の発表は聞いて,そのレポートを書いた後は,時間の限り発表を聞いて回った.高校生の発表への対応はいろいろと難しいこともあるが,結局は研究室の定例会での院生とのやりとりとあまり変わらない.思ったことと思いついたことはできるだけそのまま伝える.容赦はしないし,出し惜しみもしない.後者は教育的にはどうかなぁと思うこともあるかもしれないけど,こっちが思いついたことを黙っているのはどんな意味でも健全ではないし. 前半の最後で自分の審査外の発表を聞いたときことである.相変わらず誤差棒のないデータを見せられて主張どうこうのへったくれもないなーと,しかも,グラフのマーカーが◇マークに髭が生えててセンスないなーとも思っていた.ところが... 「これって何回測定したの?」「60回です.その平均値をプロットしていま...
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日本物理学会2019年秋季大会に参加

岐阜大学で行われた物理学会の年会に参加してきました.岐阜大学での物理学会は私が大学院生になる直前にあったようなので,ほぼ30年近くぶりです. 今回の学会では研究室のメンバーが発表しました. 吉山幸太:テンソルくりこみ群によるスピングラス系の計算手法の模索長野泰志:パーセプトロンのBayes学習におけるノイズあり教師の誤り訂正福島孝治:ポピュレーションアニーリングによる回帰モデル解析安倍雅史:生成物時間分析実験データのベイズ推論による解析 以前に書いてたような学会レポートを書くかどうか迷い中です...
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CECAMでの研究会に行ってきた

CECAM
今回初めて原子・分子シミュレーションのヨーロッパのセンターであるCECAMを訪問.主にはMDが主体なのだろうが,今回はモンテカルロ法の研究会で,研究会のテーマは, New methods in Monte Carlo simulations: parallel, adaptive, irreversible である.特に,population annealing(PA)と呼ばれる伊庭さん@統計数理研究所と2003年に提案した方法が最近ちょっと盛り上がってきて,それを精力的に使っているグループが集結することになった.私が10年以上さぼっていた間に方法論の細かいが大事な部分は進歩していて,並列計算に関する知見は高まったように思われる.例えば,有効粒子サイズの評価やadaptiveな温度ステップの調整である.我々も超並列計算でデータ科学をまじめにやるならPAだろうと思うに至って,ここに戻ってきたわけで,しっかりとそこには追いつきたいところである. さて,先月のサンタフェ(SFI)での会議はHotであったのに対して,今回の会議は「熱い」という印象を強く持った.この差をうまく...
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中西さんの共同研究がプレスリリース

単結晶のX線構造解析の解析時間を大幅に短縮する方法に関する研究がプレスリリースされました. 東京大学のページJSTのページ 「熟練の研究者の「勘と経験」を誰でも簡単に再現」 これがプレスリリースの見出しです.最近なら「機械学習により熟練研究者のより1000倍加速」とか言うところでしょうが,そうでないところか,機械学習の「機」の字も出てこないです.ちゃんとした統計科学と物質科学の融合の成果との意識と本気度を感じます.あっ,私は共同研究ではないので,かなり客観的な他人事コメントになっていますね.(文責:福島)
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SantaFeでの研究会に行ってきた

Santa Fe Institute
Gell-mann BuilldingSFIrain 数年ぶりにSante Fe Instituteでの研究会に参加.Jon Machtaさんにお誘いを受けたわけだが,この5月にGell-Mannが亡くなってから初めてでもあり,なんとなく感慨深く訪れる.相変わらず青い空と茶色い町並みが印象的である. 研究会はclosedで,テーマは, New Algorithms for Optimization, Sampling, Learning, and Quantum Simulations であった.その影響もあるのかもしれない.参加者のほとんどはいわゆる大学人ではなく,MS, 1Qbit, D-waveなどの企業とともに,NASA, LANLなどの国研を含めると8割くらいじゃなかったかな.ただ,議論する内容は基礎的なことが多くていろいろためになった.ポピュレーション型モンテカルロ法でセッションが一つ組まれていて,自分はそこで最近の試みの話しだ.量子系の話もあって勉強になる. 最適化の専門家の話しや量子計算の人たちの話も面白かったけど,一番は実験系の話し.最...
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中西さんの解説記事が「固体物理」に掲載

トピックス走査トンネル分光法の圧縮センシング―計測の効率に関する限界と可能性― 「固体物理」に走査トンネル分光法への圧縮センシングの適用と関連した圧縮センシングの成否に関する実験方法の解説記事が「トピックス」として掲載されています.イントロダクションには機械学習の考え方が丁寧に書かれています.キラキラワードはでてこないので,それは期待しないでください.若い研究者や実験研究者に読んでいただけると幸いです.
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