吉山くんのテンソルくりこみ群の論文が公開

テンソルくりこみ群による格子ガラス模型の相転移研究 Higher-Order Tensor Renormalization Group Approach to Lattice Glass ModelKota Yoshiyama, and Koji HukushimaJ. Phys. Soc. Jpn. 89, 104003 (2020) いろいろこの論文の解説を書きたい...またのちほど.
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西川くんの格子ガラス論文が公開!

格子ガラスの統計力学 フランス・モンペリエ大でPDをしている西川君の論文が公開されました.Yoshihiko Nishikawa and Koji Hukushima“Lattice Glass Model in Three Spatial Dimensions”Phys. Rev. Lett. 125, 065501 – Published 5 August 2020DOI:https://doi.org/10.1103/PhysRevLett.125.065501 ガラスは汚い固体なのか?それとも,ネバネバした液体なのか? 一見,何を問いにしているのかわからない疑問かもしれない.日常で目にするガラスはカチカチの固体であって,おおよそ液体には見えない.しかし,原子スケールの目をもってガラスの詳細をみると,結晶のようなきれいな固体ではないことがわかる.ふと「カチカチ」の固体はどのように定義されるだろうかと考えてみると,謎が深まる.理系の大学生ならば,液体や気体にはない固体特有の性質は思いつくだろうが,もっとも素朴には「固まっているもの=固体」だろう.し...
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…大学生のみなさんへ2

こたえを示す前に宿題を出し続けてみよう.<=すみません.サボっています. 今日の問題は私の前期課程の講義でも説明する話題で,一度は悩んで欲しいところです.私の学生時代と違って,コンピュータが身近にあって,かつ情報もいろいろ出回っていて簡単に数値計算ができるようになっています.目の前に数値やグラフが現れて,いろんなことが納得しやすい気がします.ただ,ときに立ち止まって何ができていることになっているのか考えて欲しいと思うのです.簡単に納得しなくてもよいです. そんなに簡単に相転移なんてしないよ. 毎日,冷凍庫でできる氷はすごいと思う. 問題1問題1の解答例と問題2
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こ・た・え+

時間があいてしまったのですが,この問題の解答例を示します.難しい計算は何もなくて,積分して,対角化して...大学一年生で学ぶことをちゃんと使って,平衡状態での相転移を明らかにできます.基本的なこととして,大学院に行くまで知っておきたいところをまとめたいのだけど,まとめきれていない. 間違いがあったら教えて下さい. (2020.3.31)答えだけではつまらないので,次の問題を示します.(2020.4.2) 上の解答例の続きに,この問題に関連する事柄を最後に追加しました.
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More is …

東京大学教養学部は今年の5月に創立70周年を迎えました.それを記念した書籍「東京大学駒場スタイル」(東京大学出版会)に拙文を掲載していただきました. “More is ...”――たくさんあることの物理...福島孝治研究紹介のコーナーですが,あまりちゃんとした研究紹介にはなっていないです."More is "に続く言葉は有名ですが,もう一つマニアにだけ知られているオマージュ的な言葉もあり,そこにも触れています.今年,東京大学を退官された今田先生の最終講義にも出てきました.それまで知ってはいたのですが,改めて出典論文を読んでみて感銘を受けたので触れてみたわけです. (2019.9.14追記)上だけではあまりにも情報がない気がしたので少し追記. More is different. これはP.W.Andersonの有名な言葉であちこちに解説などもあります.行く過ぎた要素還元主義に警笛を鳴らすとともに,物性物理の面白さの一つとして,構成要素がアボガドロ数ほどもたくさん集まったときに初めて創発される秩序の凄さを端的に言っています.水分子をつぶさに眺めてエネルギー...
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高橋惇くんの論文が公開!

NP困難問題の量子アニーリング系の相転移 高橋惇くん(現中国科学院)との共同研究の論文がJournal of Statistical Mechanics: Theory and Experimentに掲載されました: Phase transitions in quantum annealing of an NP-hard problem detected by fidelity susceptibility Jun Takahashi and Koji HukushimaJ. Stat. Mech. (2019) 043102DOI: https://doi.org/10.1088/1742-5468/ab0819 量子アニーリングの研究など一生しないと思っていたのです.門脇さんの博士時代の研究はリアルタイムで見ていて,触手が伸びなかった.説明できないもやもやした感じがあったが,基本的に触手が伸びないということは面白くないと思っていたということです.それが,一変したのは高橋くんがいろいろ考えてたからで,この研究は面白い. ...
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西川くんの論文公開

二次元スキルミオン固体の融解相転移 西川宜彦くんとKrauthさんとの共同研究の論文がPhysical Review Bに掲載されました: Solid-liquid transition of skyrmions in a two-dimensional chiral magnet Yoshihiko Nishikawa, Koji Hukushima, and Werner KrauthPhys. Rev. B 99, 064435 スキルミオンは相互作用と磁場との競合により生じるトポロジカルな励起である.実験的にも観測されていて,特に二次元薄膜系では温度ー磁場相図の広い領域で安定に存在することが知られている.そのスキルミオンは寿命が長く,粒子のようにみなせる.そのスキルミオンは絶対零度では三角格子の結晶を構成する.温度を十分高くするとスキルミオンは崩壊するが,それまでの中間の温度ではスキルミオンは結晶ではなく個別にフラフラと動き回り,液体のようにみえる.ということは,結晶状態から温度を上げると,固体ー液体の融解転移が起きると思われる. ...
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